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序章

このマニュアルは、wolfSSL組み込みSSL/TLSライブラリの技術ガイドとして書かれており、wolfsslのビルド、実行方法、ビルドオプションの概要、提供機能、移植性の向上の方法、サポートなどに関する情報を提供します。

このドキュメントのPDFバージョンはこちらを参照下さい。

なぜwolfSSLを選ぶのですか?

組み込み機器向けのSSLソリューションとしてwolfSSLを選択する理由はたくさんあります。最大の理由としてはそのサイズ(典型的なフットプリントサイズが20~100 KBの範囲)と、サポートであるといえるでしょう。加えて、最新の標準(SSL 3.0、TLS 1.0、TLS 1.1、TLS 1.2、TLS 1.3、DTLS 1.0、DTLS 1.2およびDTLS1.3)に準拠している点、先進的な暗号アルゴリズムのサポート(ストリーム暗号を含む)、マルチプラットフォーム、ロイヤリティフリー、およびOpenSSLパッケージを使用した既存のアプリケーションの移植を容易にするためのOpenSSL互換性APIの提供などが理由として挙げられます。完全な機能リストは、機能の概要を参照下さい。