FIPS 140-2のサポート
wolfProviderは,FIPSで検証されたバージョンのwolfCryptに対して適切にコンパイルされた場合にのみ、FIPS140-2に対応した動作を行うよう設計しています。 この使用シナリオには、wolfSSL Inc. から入手した、適切にライセンスされ、検証されたバージョンのwolfCryptが必要です。
wolfCrypt FIPSライブラリは、非FIPSモードに「切り替える」ことができません。 通常の非FIPS版wolfCryptとFIPS版wolfCryptは、それぞれ別々のソースコードパッケージで提供しています。
wolfProviderをFIPS版wolfCryptを使用するようにコンパイルすると、 FIPSで検証されたアルゴリズム、モード、および鍵サイズのサポートおよび登録エンジンコールバックのみが含まれます。 OpenSSLベースのアプリケーションがFIPS検証が行われていないアルゴリズムを呼び出す場合、実行はwolfProviderに入らず、 OpenSSL構成に基づいて、デフォルトのOpenSSLエンジンまたは他の登録済みエンジンプロバイダーによって処理される可能性があります。
注:wolfCrypt以外に実装されたFIPSアルゴリズムを別のプロバイダーから呼び出す場合、 それらのアルゴリズムはwolfProviderおよびFIPS版wolfCryptのスコープに含みません。 FIPS認証取得に際し、問題となる可能性があります。
FIPS版wolfCrypt(140-2/140-3)の使用に関する詳細については、wolfSSL(info@wolfssl.jp)までお問い合わせください。