その他のオープンソースソフトウェアとの統合に関する注意事項
wolfProviderは、一般的なOpenSSLエンジンフレームワークとアーキテクチャに準拠しています。
そのため、OpenSSLを使用するアプリケーションからOpenSSL構成ファイルを介して、またはPROVIDER
API呼び出しを介して、他のエンジン実装と同様にwolfProviderをプログラムで利用できます。
wolfSSLは、いくつかのオープンソースプロジェクトでwolfProviderをテストしました。 この章には、wolfProviderとのインテグレーションに関する注意事項とヒントを示します。 ただし、すべてのオープンソースプロジェクトを網羅しているわけではありません。 今後も随時、wolfSSLまたはコミュニティが追加のオープンソースプロジェクトでwolfProviderの動作を確認し追記します。
cURL
cURLはすでにOpenSSL構成ファイルを利用するようにセットアップされています。 wolfProviderを利用するには、次のステップを実行してください。
- wolfProviderエンジン情報をOpenSSL設定ファイルに追加します
- 必要に応じて、
OPENSSL_CONF
環境変数がOpenSSL設定ファイルを指すように設定します
$ export OPENSSL_CONF=/path/to/openssl.cnf
OPENSSL_PROVIDERS
環境変数をwolfProvider共有ライブラリファイルの場所を指すように設定します
$ export OPENSSL_PROVIDERS=/path/to/wolfprovider/library/dir
stunnel
stunnelはwolfProviderでテスト済みです。 詳細は追って更新いたします。
OpenSSH
OpenSSHは、--with-ssl-provider
構成オプションを使用して、OpenSSLエンジンサポートでコンパイルする必要があります。
必要に応じて--with-ssl-dir=DIR
を使用して、使用されているOpenSSLライブラリのインストール場所を指定することもできます。
$ cd openssh
$ ./configure --prefix=/install/path --with-ssl-dir=/path/to/openssl/install
--with-ssl-provider
$ make
$ sudo make install
OpenSSHには、wolfProviderを活用するためのOpenSSL構成ファイルのセットアップも必要です。
必要に応じて、OPENSSL_CONF
環境変数を構成ファイルを指すように設定できます。
OPENSSL_PROVIDERS
環境変数も、wolfProvider共有ライブラリの場所に設定する必要があります。
$ export OPENSSL_CONF=/path/to/openssl.cnf
$ export OPENSSL_PROVIDERS=/path/to/wolfprovider/library/dir