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wolfSSH SFTPのビルドと使用

wolfSSH SFTPのビルド

wolfSSLは既にwolfSSHの使用のためにビルドが済んでいると仮定しています。wolfSSLのビルド方法については2章を参照してください。

SFTPサポート機能を有効にしてwolfSSHをビルドする場合には、autotoolsを使ったビルドのビルドでは--enable-sftpオプションを指定します。autotoolsを使わない場合にはWOLFSSH_SFTPマクロ定義を指定します。コマンドラインは次のようになります:

$ ./configure --enable-sftp && make

リード・ライトをハンドリングするためのバッファサイズはデフォルトで1024バイトです。この値はアプリケーションがより少ないリソース消費に抑えたい場合やより大きなバッファが必要な場合には変更することができます。サイズ変更はWOLFSSH_MAX_SFTP_RWマクロを定義して行います。設定例は:

$ ./configure --enable-sftp C_EXTRA_FLAGS="WOLFSSH_MAX_SFTP_RW=2048"

wolfSSH SFTP アプリケーションの使用

SFTPサーバーとクライアントアプリケーションはwoflSSHにバンドルされています。両アプリケーションともautotoolsを使ってwolfSSHライブラリをSFTPサポートを有効にしてビルドする際に同時にビルドされて生成されます。クライアントアプリケーションはwolfsftp/clientフォルダに存在しておりwolfsftpと呼ばれます。

サーバーの起動例を示します。起動するとSFTPクライアントからの接続を待ち受けます:

$ ./examples/echoserver/echoserver

ここで、コマンドはルートwolfSSHディレクトリから実行します。サーバーはSSHとSFTPコマンドの両方を処理することができます。

一方、クライアントを起動するには特定のユーザー名を与えて起動します:

$ ./wolfsftp/client/wolfsftp -u <username>

デフォルトの“username:password”は“jack:fetchapail” または “jill:upthehill”を与えます。デフォルトのポートは22222です。

サポートしているコマンドの全リストは接続後に、"help"と入力すると得られます。

wolfSSH sftp> help

Commands :
    cd  <string>                      change directory
    chmod <mode> <path>               change mode
    get <remote file> <local file>    pulls file(s) from server
    ls                                list current directory
    mkdir <dir name>                  creates new directory on server
    put <local file> <remote file>    push file(s) to server
    pwd                               list current path
    quit                              exit
    rename <old> <new>                renames remote file
    reget <remote file> <local file>  resume pulling file
    reput <remote file> <local file>  resume pushing file
    <crtl + c>                        interrupt get/put cmd

他のシステムへの接続例は:

src/wolfssh$ ./examples/sftpclient/wolfsftp -p 22 -u user -h 192.168.1.111